当ブログでは、はじめて仏像彫刻をする初心者のために役立つ情報や体験談を掲載しております。参考になれば幸いです。
仏像彫刻の趣味を始めたいけれど「なにから始めればいいのか分からない。」とお悩みではありませんか?
このページを読んでいただくと、はじめて仏像彫刻をする人が、まずなにから始めればいいのかやり方の概要が分かります。また初心者ならではの疑問をQ&Aで解決しておりますのでお役立てください。
仏像彫刻の始め方概要
1. 入門書を購入しましょう。
いきなりお金がかかってしまって申し訳ないんですが、やはり初心者が1から仏像彫刻を自宅で始めるなら本で学習するのがよいと思います。
私がおすすめする本は「仏像彫刻のすすめ」松久朋琳 (著)です。
2.本「新装改訂版 仏像彫刻のすすめ」を見て道具・材料をそろえる。
刀(小刀・丸刀)、曲尺、砥石、木材について仏像彫刻初心者が準備すべき事柄が記されています。本を見ながら必要な道具をそろえましょう。
3. 簡単なものから彫る(彫刻の基礎を学習)
まず仏手と仏足を彫ります。次に足を彫りましょう。さらに仏頭(地蔵菩薩仏頭、釈迦如来仏頭、聖観音仏頭)を彫ります。
いきなり仏像全体を彫りはじめるのではなく、こうして仏像の一部分を彫って彫刻の基礎を実践で学んでいきます。
4. 彫刻の基礎学習を終えたら仏像全体を彫る実技を行う。
仏像の一部(仏手・仏足・仏頭など)を彫って彫刻の基礎を終えたら、次は仏像全身を彫る過程へ進みます。
大黒天・救世観音・地蔵菩薩立像・釈迦如来坐像・聖観音立像を彫っていきましょう。
これらの仏像を彫り終えたら、あとは自分の好きな仏像を彫ってさらに仏像彫刻の技術を高めていきましょう。
私が実際に彫った大黒さん、釈迦如来を下記のページで写真付きで掲載しています。
仏像彫刻の初心者のためのQ&A
はじめて仏像彫刻をする、これから始めたいといった初心者の方ならではの疑問ってありますよね。私も最初は分からないことだらけでした。
今ではたくさんの仏像を彫って完成させることができるようになっています。そんな私の経験を踏まえて、初心者の方が仏像彫刻をするうえでの疑問を解決していきますので参考にしてください。
A. 参考書を熟読すれば可能だが難しいです。
仏像彫刻の参考書を熟読しながら独学で進めることは可能だとは思います。しかし、相当な心構えが必要となるでしょう。とにかく根気が必要です。人生の修行と考えて時間をかけて楽しんで彫刻をするという気持ちを大切にしてみてください。
私が仏像彫刻をするときに心掛けているのは以下のページのようなことです。参考にしてください。
A. 仏像彫刻に通ったほうが上達は早いです。
仏像彫刻教室に通えば入門書に従って先生に手ほどきしていただけるので上達が早いです。(入門書に従ったカリキュラムかどうかは教室によるでしょう。私の通っている仏像彫刻教室では入門書に従ったカリキュラムをしました。)
入門書に従った彫刻を終えたらいろいろな仏像が載っている写真集を参考にして彫刻していきました。
仏像が掲載されている写真集を見ながら彫刻する場合、注意点があります。それは、写真で見る仏像と実際に彫る仏像では寸法に違いがあるということです。
独学だとこの寸法の違いをどうするかということが難しいんですが、仏像彫刻教室に通っていれば先生に指導を受けながら彫刻ができるので上達が早いわけですね。
どういった指導かは以下のページで一例を紹介しています。
A. 仏像彫刻教室からか材木店・工務店から入手できます。
はじめて仏像彫刻をする初心者の方は彫るための木材をどう用意したらいいのか分かりませんよね。木材を手に入れる方法は私の知る限りは2通りあります。
仏像彫刻教室で木材が用意されている場合、材木店や工務店で購入する方法の2点ですね。
仏像彫刻教室では各種の木材を簡単に用意してもらうことができます。(一部教室では木材の用意がないかもしれません。各教室にお問い合わせください。)
もし仏像彫刻教室に通わないで独学でするなら木材は材木店か工務店で購入しましょう。工務店では端材を無料で分けてもらえるケースがありますよ。ただこの場合は、木材の種類や大きさには限度があります。
以下のページで私が一番彫りやすいと思った木材の種類について紹介しています。
A. 完成させること。砥石を使いこなしましょう。
仏像を彫り始めたら必ず完成させましょう。1つの仏像を中途半端なところで彫るのを止めて、次の別の仏像を彫り始めても途中で放りだしてしまう可能性が高いです。
まずは仏像1体を完成させることを大事にしてください。
砥石の使うことに慣れましょう。なぜ砥石を使うことを重視するかといいますと、彫刻刀の切れ味が良ければ、仏像を美しく仕上げることができるようになるからです。
切れ味の良い彫刻刀を使って彫った自分の作品が美しく仕上がれば、次の作品を作る意欲が高まりますよ。そうなれば仏像彫刻に挫折しにくくなります。
彫刻刀の研ぎの大切さや、おすすめの研ぐための道具を以下のページで紹介しています。
以上、仏像彫刻の始め方やQ&Aでした。
私の推奨本をもういちどご紹介しておきます。
他にも
- 仏像彫刻の体験談や仏像彫刻教室の月謝について
- 私が彫った仏像の写真
- 彫刻刀について
- 仏像彫刻にまつわるコラム
などについての記事を書いています。
各記事は下の各カテゴリから見ていただくことができます。
各記事を読んでいただくと、さらに仏像彫刻に関係する知識を得ることができ、実際に仏像彫刻を趣味とするのはどういうことなのかより知ることができますよ。
すぐに始められる仏像彫刻クラフトキットがあります。
- 仏像彫刻始めたいけど彫刻刀とか木材とか、いろいろ用意するのがめんどくさい。
- 彫り方を本だけで習うのは難しそう。
ってなってしまって仏像彫刻を始めることはせず、ダラダラと日々が過ぎていく・・・
分かります。
いろいろ用意したりいけないとか、入門書だけだとやる気がなかなか起きないことありますよね。
そして他の人がきれいに彫り上げた仏像を見て、

「うらやましい私も始めとけばよかった。でも今さら遅いかな…。」
なんて思ったりして仏像彫刻をあきらめてしまう。
そして後年、「あのとき仏像彫刻始めとけば、もっと楽しい人生送れたかも…。」
なんて後悔してしまう。
そんな人生をあなたは過ごしたいですか?
とりあえずでいいから始めてみる。
こういうことって大事なことです。
- 「始めてみたけどダメだった。」
- 「自分には向いてない。失敗した。」
ってなるかもしれません。
でも、なにも始めないまま月日が過ぎて「あのとき仏像彫刻始めておけば良かったな。」なんて後悔するよりはマシです。
少なくとも挑戦してみてダメだったんですから、なにもしないで過ごした時よりも後悔はしないですよね。
挑戦してみてダメなことなんて、いくらでもあります。
挑戦したことが100%すべてうまくいく人なんて、この世の中にいません。
仏像彫刻を始めてみてダメだったら、また別の趣味とか生きがいを探せばいいんです。
とりあえず仏像彫刻を始めてみて、
- 「これは楽しい!」
- 「仏像彫刻仲間ができて、毎日が充実してる。」
- 「展覧会に出品して多くの人に自分が彫った作品を見てもらえて、うれしい!」
ってなるかもしれませんよね。
少なくとも始めないと、こうなるかならないかは分かりません。

「でも、やっぱり道具とか木材とか用意するのは大変そう。」
となってしまう方は、「仏像彫刻を始めるための物がすべてそろった」仏像彫刻入門セットを使ってみることをオススメします。
作業台まで付属してるセットなんです。
この入門セットさえあれば、とりあえず道具とか木材を自分で用意する面倒さはありません。
さらに仏師が彫り方を指導しているDVDもついてきます。
つまりあなたがやることはDVDを見ながら彫る。これだけです。
この仏像彫刻入門セットがあれば「とりあえず始めてみる。」ことがすぐにできますよね。
やってみてダメだったら仕方ないと思うことができますし、「楽しい!」となって充実感を感じることができ仏像彫刻が一生ものの趣味になれば価格は安いものです。
ただただ節約ばっかりして、なるべくお金を貯めこむのも、それはそれでお金があることで安心できて平穏な日々が送れるかもしれませんし個人の自由です。
でもずっと我慢して節約して、もしあなたが「楽しくない。」と日々感じているなら、自分の心に「こんな人生でいいのか?」と問いかけてみてください。
もし「いや、こんな人生は嫌だ。」と思うなら生き方を少し変えてみませんか?
あなたがあなたとして生きる自分の人生は一回しかありません。
- 我慢ばかりして平穏な人生
- 一生ものの趣味をしていて毎日が楽しく充実した人生
生きるならどちらの人生がいいでしょうか。
もし「一生ものの趣味をしていて毎日が楽しく充実した人生」がいいなら、この仏像彫刻入門セットは、あなたの人生を変えるきっかけとなるかもしれません。